5. 派遣員のやりがい・大変だったことを教えてください

渡辺さん：そんなに重いことではないんですけれども、地味にプレッシャーだったことは、外交官の方が出張に行かれるときとかに、何かあったら緊急の対応をしなきゃいけない、ということがあったことですかね。。一回、航空券を出発の1時間前とかに変更しなければいけない時があって。こっちに来たばかりの頃で、しかも、休日にスーパーで買い物をしていた時だったので、本当にパニックになって（笑）旅行代理店の人にめっちゃ電話かけまくって、っていうことがありました。いつでもどこでも電話をとれる態勢でいなきゃいけないっていうのはプレッシャーでしたね、始めの方は。でも逆に、外交官の方が外交活動に専念できるようにサポートするっていうのは、すごくやりがいがあります。なぜかと言うと、ルワンダと日本の、あとルワンダとブルンジの関係を上手く活かせるようにするっていう大きな目標、あと日本のプレゼンスを高めるっていう大きな目標のために、ちょっとでも貢献してるっていう実感がわくので、そこは楽しいです。

仙北谷：休みの日にも電話がかかったりするんですね。

渡辺さん：そうですね。朝の４時半とかに電話がかかってきたこともあって（笑）

仙北谷：寝てても出なきゃいけないって感じですか？

渡辺さん：その時は、電話が来るかもしれないと思っていたので起きてはいたんですけど。そういう非日常も味わえるのが楽しいですね、深夜に空港行ったり。なんか非日常で楽しくないですか？（笑）

仙北谷：上田さんもそういう経験はありますか？

上田さん：非日常ですか？非日常はまだないかな～（笑）派遣員の仕事は、こまごましたものが多いんですけど、それでもさっき渡辺さんが言っていたみたいに、その小さな1個1個の積み重ねが、大きく言うと、日本とか、国のプレゼンスや立場を左右することもあるって思うと、少し気は引き締まりますけど。かと言って、毎回全部全部「わ～緊張する！」っていうこともなく。私は常に、大変、っていうよりも、楽しい、とか、勉強してて充実してるなとか、そういう気持ちの方が大きいかもしれないです。具体的にこれとこれ、とかではなくて、この場にいることが責任もあるしプレッシャーもあるけれど、何ていうんだろう…何ていうんですか、難しいな（笑）楽しいんです、すごいワクワクしますね！ちょっと答えになっていないんですけど（笑）うーん、はい（笑）

渡辺さん：何かもう、ハイヒールでカツカツ歩きたくなる感じ？

上田さん：あ、そうそうそうそうそう！本当にそう！まだ色々未熟すぎるけど、そうね、ハイヒールをカツカツしたくなるような感じです。

仙北谷：聞いていても楽しそうだなっていうのがすごく伝わってきました。

渡辺さん：上手くいかないこととかも燃えるよね。

上田さん：そう！そうなの、そうなの！

仙北谷：素敵ですね、ありがとうございます。最後赤尾くんはどうでしょうか。

赤尾さん：渡辺さんが言っていた、公用携帯が鳴った時の緊張感はすごいかもしれないですね。電話が来た時に、音があるんですけど、その音が鳴った時「うわ！やばい！」みたいな。「何かあるぞ」って毎回思うんですよね。そのプレッシャーはあるかもしれないですね。あと、結構人の流れが多いってさっき言ったんですけど、朝に、大使館の職員の方が出張に行くかもしれないという話を聞いて、そうなんだって思っていたら、昼に「ビザ下りたから、航空券とってくれ」って言われて、その日の夜のフライトで行ったっていうのがあったり。結構「おぉ」って思うこといっぱいありましたね、2か月で。
あと、毎朝出勤するの、結構ドキドキかもしれないです。道路がやばくて、穴が空いてたりとかしてるんですよ。毎朝違う所に、「あ、次はあそこに穴が出来てる」って感じだったり…

上田さん：あるあるある。

赤尾さん：ありますよね？「あ、あの車パンクしたんだ」って思いながら見てたりとか。そこは非日常かもしれないです。毎日車線が変わっていたりとか（笑）

上田さん：え、それはない！（笑）

赤尾さん：「あれ、ここ昨日右折レーンじゃなかった？」って言ってたら、「あ、なんか今日は違うんだよ」みたいなことを言われたりとか。大分荒れてますね（笑）道路はめっちゃ荒れてます。

渡辺さん：毎日アドレナリンが出っ放しだね（笑）

赤尾さん：そこは結構、大変だけど面白いかなって。緊急案件とかがあって、最初はめっちゃ「わーっ！」って思うんですけど、終わった後とかは「はぁ～」みたいな。「ビール一杯行くか！」みたいな感じになるんですよ。よくやったっていう感じで。達成感はすごくありますね。

仙北谷：じゃあ、毎日朝からサバイバルみたいな感じだったんですね。

赤尾さん：覚悟を決めて「出勤するぞ！」みたいな感じで。

仙北谷：意外なエピソードが聞けてよかったです。ありがとうございます。