4. 派遣先の好きなところ、魅力について教えてください。

渡辺さん：あまりルワンダの事をめっちゃよく知ってるわけじゃないんですけど、いまだに。最初から今まで一貫していいなって思うのは、人が優しいっていう所ですかね。やっぱり、海外に外国人として住むということもあり、最初はすごく警戒していたんですよね。カバンを道端ですられるんじゃないかとか、夕方になったら、早く家に帰らなきゃ危ないんじゃないかとか、思ってたんですけれども、全然、ルワンダはそういうことはなくって。夜、一人で女性も歩けるし、犯罪もそんなにないし、むしろ道端で道に迷っていたら、もう周りの人がみんな助けてくれるみたいな感じで、のほほんとした雰囲気がすごく、好きです。

仙北谷：私も勝手に、治安の不安定さとか心配になっちゃうんですけど、いいですね。夜、家に早く帰らなくてもいいっていうのは、意外だなって思いました。

渡辺さん：注意するに越したことはないので、そんなに一人で出歩いたりとかはしないんですけど、普通にルワンダ人の方も、夜に一人で歩いてたりして、本当に優しい人が多い国だなと思います。

仙北谷：すごく素敵ですね。ありがとうございます。

田村：上田さんがびっくりマークを出されていたので、ガーナはどうなのかすごく気になるんですけど（笑）

上田さん：そうですね（笑）夜に女性でも一人歩きができるっていうのが、ちょっと、ちょっと「あー、そうなんだ」って思いましたね。もちろん全部が全部じゃないんですけど、（ガーナでは）道によっては危ないところもあったりするので、私は基本的には、大使館からも一人で帰らないようにと言われているので、それが意外というか、ルワンダの良い所なんだなと思いました。
ガーナの好きなところは、（渡辺さんと）同じなんですけど、ガーナの人は優しくて、気さくで、フレンドリーなんですよ。もちろん全員が全員じゃないんですけど、多くの方がそうで。私は通勤で、タクシー？Uberみたいなものを使っているんですけど、その10分とかの通勤時間の間は、初対面の人といきなり結婚観とか話し合ったり（笑）あとは道を歩いてても、「元気？」とか「どこ行くの？」とか、すごく声をかけてくれたりするのが、私も「外国人」っていうので浮いちゃったりするのかなって不安な部分もあったので、そういう人々のあたたかさにすごく救われているなって毎日感じてます。あとは、ガーナのごはんが私はすごく大好きです。ちょっと辛めのものが多いんですけど。あ～もう、美味しいですね（笑）本当にガーナでよかったって思っています。

渡辺さん：辛いの慣れました？

上田さん：ほぼ辛いんですよ！（笑）辛くなくもできるんですけど、ペペっていう、ペッパーですね。唐辛子？青唐辛子とか、あとなんかよくわかんないスパイシーな調味料とかを使ったりするんですけど、それがほとんどの料理についてるので。辛いけどめちゃくちゃおいしいです。おすすめが「シト」っていうものなんですけど、魚介系の出汁風の味に、ちょっとスパイシーな辛みがあるのが本当においしくて、日本人も結構好きな方多いんじゃないかなって思うので、もし見つけたら食べてみてください（笑）

仙北谷：ありがとうございます。辛いのが多いっていうのが意外で、私あまり食べられないのでどうしようって思ったんですけど、違うのもあるって聞いてちょっと安心してます（笑）

上田さん：全然！辛いのもなしでできます（笑）

仙北谷：行くのが楽しみになりました。まだ全然予定ないんですけど、行ってみたいです（笑）ありがとうございます。じゃあ最後、赤尾くんお願いします。

赤尾さん：今まで人（の話）の流れで来てたので、ちょっと質問とはずれちゃうかもしれないんですけど、エチオピア人って逆に結構、冷たい…初対面の人には結構冷たいんですよ。割とこう、人見知りなのか分からないんですけど、結構ツンツンしていて。でも一回輪の中に入ると、すごい…もう、すごいんですよ（笑）大使館の現地職員の方も、最初はやっぱりちょっと、「…ウイッス」みたいな感じなんですけど、だんだん一緒に仕事をしていくと、「お前、今日の夜、行くぞ！」って酒場に連れていかれたりとかっていう感じなので（笑）あったかくなれたらあったかいっていう感じですね。
あとはやっぱり、アムハラ語も一言二言ちょっとペラって言えると、その辺の人も「おお！」みたいな。「アムハラ語できるのか！」みたいな感じで寄ってきたりっていうのはありますね。あとは、他の国に行ったことが無いので、詳しくはわからないんですけど、エチオピアって結構、特殊な国かなっていうのはあって。エチオピア正教っていう独特の宗教があって、みなさんすごく熱心なキリスト教徒みたいな感じで。結構教会もたくさんあるんですけど、タクシーの運転手とかも、（教会の前を）通りながらこうやって（十字を切るジェスチャー）やってたりするんですよ。それは意外でしたね。「キリスト教なんだ、この人たち」っていうのは発見でしたね。

仙北谷：ありがとうございます。エチオピアの方々はツンデレな感じの方が多いんですか？（笑）

渡辺さん：素敵ですね（笑）

赤尾さん：ツンデレな人が多いと思います（笑）一回仲良くなるとしつこいぐらい来るので、それはそれで嬉しいですけどね。
スリとかも意外と少ないらしいんですよ。軽犯罪はあるんですけど、いわゆるキリスト教の、「善の精神」じゃないですけど、そういうのが割と染みわたっているから、物乞いとかはいるんですけど、すったりっていう人はあまりいないほうだっていう話は聞きました。

仙北谷：そういう所にも宗教の影響はあるんですね。

赤尾さん：おもしろいですね。

田村：さっきちらっと通勤の話が出てたと思うんですけど、みなさん寝泊まりしているところとか、通勤の形っていうのは、どんな感じなんですか？住環境というか。

渡辺さん：みなさんアパートですか？

赤尾さん：はい、アパートです。一つの大きい建物に何個か部屋があってっていう…え、アパートですよね？それ。

上田さん：アパートです（笑）

一同：（笑）

赤尾さん：アパートです。

田村：そこはみんな、派遣員の人たちがいるっていうことですか？

渡辺さん：私のところは自分で探しました。だから同僚とかは住んでいないです。みんなもそうですよね？

上田さん：うん。自分で不動産屋に行って、一緒に内見して、契約してって感じですね、私も。

赤尾さん：僕は逆に引き継ぎましたね。

上田さん・渡辺さん：あー！いいね！

赤尾さん：代々の職員が住んでいて、多分僕で4代目くらいなんですけど。「ここでもういいや」と思って住んでみたんですけど。みなさん、水漏れとかしないですか？そういうのないですか？

渡辺さん：私（の家は）してました。

赤尾さん：あ、しますよね、やっぱり。

上田さん：えー！まだない！

渡辺さん：4か月間ずっと直らなくて、昨日やっと…直りました（笑）もうベッドルームとか水浸しで（笑）

赤尾さん：うちもキッチンで洗い物をしていて、鍋をドバーンって流すと、洗面台とつながっていて、洗面台があふれるんですよ（笑）

一同：えー！（笑）

赤尾さん：どっかがおかしくなっちゃってて。もうやばいです。料理できないです、だから。

渡辺さん：洗面台から鍋の中身がバーッて出てくるの？（笑）

赤尾さん：そうです、そうなんです。それで多分、しばらく溜まってたカレーとかの乾いたものが出てきたりするんですよ、洗面台から。

上田さん：やだー！においそう・・・

赤尾さん：めっちゃ臭いですよ。すごい臭い（笑）で、大家さんに言っても「まあしょうがないよね～」みたいな。直してくれないんですよ…

渡辺さん：「しょうがないよね～」って言われるよね、なんか（笑）

赤尾さん：「私のせいじゃないから。ごめんね～」みたいな。で、「これで」って言って、バケツもらったんですよ。「漏れたところに置いておいて、溜まったら捨てな」っていう感じで。だいぶ…はい。すごいところに住んでますね（笑）

上田さん：（私の家は）停電は結構多いかな。水漏れはないんですけど。昨日もしました（笑）

渡辺さん：お風呂入ってるときに停電とか、ない？（笑）

上田さん：え、まだね、ない、それは。

渡辺さん ：そのうち多分あるよね（笑）（停電が）あるなら。

上田さん：いや、絶対あるでしょ！夕方なの。家帰ってきてから寝るまでに停電があるから、そろそろ被っちゃうと思う、シャワーの時間に（笑）

渡辺さん：辛いね（笑）

上田さん：本当だよ、水風呂だよ（笑）

赤尾さん：大使館とかで停電が起きても、誰も反応しないですよね？最初「おっ？」ってなるけど、みんなもう、停電しても何も見ない、みたいな…（停電が）当たり前すぎて。

上田さん：確かに確かに。みなさん徒歩ですか？通勤は。自転車とかですか？

渡辺さん：徒歩ですね。歩いて30分くらいなんですけど、キガリ（ルワンダの首都）って本当に坂が多くて、職場に行くために谷を一つ越えなきゃいけなくて（笑）ちょっと自転車じゃ行けないので、徒歩で。

上田さん：車は？ないの？Uberとか、タクシーとかもないの？

渡辺さん：たまーに。雨の日とかはタクシー使ってる。

上田さん：へ～、健康的だね。歩くんだ～。

赤尾さん：でも、職場まで歩けるってちょっとうらやましいかも。

渡辺さん：治安とか？

赤尾さん：エチオピアは多分、治安の方が大きいかもしれないです。交通事情もだいぶ悪いので、多分、（車に）轢かれても「しょうがないよね」で終わっちゃう感じなので（笑）だから車じゃないとちょっとしんどいかも。

上田さん：（車は）買った？自分で。

赤尾さん：車は買わされたっていうか…買わなくてもよかったんですけど、でもなんか、「買った方が良い」っていう（感じだった）。Uberみたいなタクシーもいるんですけど、まあ、「うーん」っていう感じなので（笑）あの、英語が主流の言語じゃないので、英語でバーッって言っても（運転手が）分からなかったりするので、ドライバーさんを雇って、っていう感じなんですよ。なので自家用車を買いましたね。

田村：ありがとうございました。こんなに色々聞けると思わなかった（笑）